超臨界流体抽出法について

気体を圧縮し、温度を低下させると液体になります。これを液化ガスといいます。

 

その状態から、さらに圧力をかけると臨界流体になります。これは個体と液体の性

 

質を持っています。これを使用することにより、有機溶媒を使うことなく芳香成分を

 

効率よく抽出することができます。この方法を超臨界流体抽出法といいます。一般

 

的に炭酸ガスを使う方法が普及しています。

 

 

 

芳香成分の抽出には、水蒸気抽出や油脂や有機溶媒を使ったものがあります。

 

なかでも、有機溶媒は容易に蒸発させることができるため、効率の良い収集がで

 

きますが、環境への影響や、有害な残留物などの問題があります。しかし、液化ガ

 

スを使う方法ではそれらの問題はおこりません。特に炭酸ガスは大気中に存在す

 

るものですし、体内にも重炭酸イオンとして存在するものなのです。

 

 

 

植物や動物から有用な成分を抽出する方法は、古代より考えられてきました。水

 

蒸気抽出法は、イスラム世界からヨーロッパにわたり、香水の生産に多大な寄与を

 

しました。また、錬金術の発達により、アルコールなどを使った、有機溶媒による精

 

製法などが研究されました。現在の気体を使う抽出法は、それらの集大成のよう

 

なものであります。